このブログでは、2020年8月から2021年9月までのマンション地下室からの漏水対策工事についての記録です。
マンションに地下室があるところがあります。受水槽、油圧式エレベータのスペースなどがある場合が多いです。
これらを撤去して、スペースが出来ると防災倉庫として使用しているマンションを見かけます。地下室は漏水が起こりやすい場所でもあります。
地下室の漏水の原因特定、対策、さらなる工事についてまとめます。
地下からの漏水発覚と、ダクトビス穴の補修
2020年7月、地下室は漏水が始まっておりました。地下室の換気用の排気ダクトのカバーからもれていました。
最初に疑ったのは排気ダクトからの水が入ってきていることでしたが、ガラリからは水が入るような構造ではなく雨の日のガラリを見えても流入の様子はありませんでした。
幸いにして、水に錆は混じっている様子はなく躯体の中に浸透している様子はなかったのは幸いでした。
漏水対策に強い業者さんにきてもらい見てもらいました。
排気ダクトカバーを開けるとカバーを固定しているビス穴から漏水していることがわかりました。
はじめに、大小排気ダクトカバーを外してのビス穴に止水材を注入する補修をしました。
つづいて天井と外壁の間からの漏水
収まってほしいと期待しつつも、その期待は、1年も持たずに終わりました。
2021年の夏は、ダクトカバーから再び水が漏れていると思いきや漏水範囲が広がっていました。
構造のつなぎ目部分が怪しいということで、ダクトを取り外すと、天井と壁面の間かしっとりと濡れている様子。
業者さんから、天井と壁面の間をすべて、ドリルで15㎝間隔ほどで穴をあけて、水を抜いて止水材を入れることを提案され、お願いしました。止水材は、東邦化学のハイセルOH-9Xでした。メチレンビス(4,1‐フェニレン)=ジイソシアネート(別名 MDI)というもので、水と反応して不溶性のポリ尿素を生成して止水します。
ドリルで穴をあけると、水が噴き出してきました。こんなに壁の外には水たまりが出来ていたのかと不思議ですが、漏水箇所を外からはつらない限り、真相はわかりません。
原因を確かめるために排気ダクトルート付近の雑排水・汚水インバート枡にホースで水を入れて地下の漏水量が変わるか確認を行いましたが、とくに変化はありませんでした。原因の一つとして雑排水・汚水インバート枡からの漏れも可能性があると思っていましたが、無臭であることと、水量が変わらなかったことから直接の関係があるかはわかりませんでした。
ひとまずは、様子見です。今後の観察ですが、もし水が漏れたらまたブログで報告します。
地下の漏水をした方は、参考になる情報でしょうか?
まとめ
- 地下の漏水が始まって、排気ダクトのビス穴から水がもれていることがわかったので、ビス穴に止水材を入れましたが、今度は天井・外壁から水が染み出してきました。
- 天井・外壁の間にドリルで15㎝間隔の穴をあけて水を抜いて止水材を注入して止水しました。
以上
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